プラネタリアム

長野担の戯言

戸惑いの惑星 お兄ちゃんキャラ大好きマンの考える由利と妹

 由利が廃れている超心理学の研究を続ける理由として一番に挙げたのが妹の応援です。

 妹は音楽関係の仕事をしていて、ただの音の波形が人の心を震わせるのも不思議なことだとして兄の研究にも理解を示していました。 
家族に心配かけたくないと病気のことを伝えずに亡くなった妹のことを由利は「きっと幸せだった」と言っています。 家族思いの優しい妹ちゃんのことを大好きだったことがうかがえます。(主観です)
 
 妹に幸せであってほしいと願っていた由利は、結果的に妹と一緒にいてあげられなかった恋人の存在を知ったら複雑なんじゃないかなあと思いました。
妹自身の意志で離れたとはいえ、その恋人は一般的な幸せを妹に与えられなかったことにならない?って。 しかもその恋人が最近急速に親しくなった三池だと知ったら余計に複雑では?と。
 宛名のない手紙に「幸せ」だったとはっきり書いてあったことは、三池だけでなく由利の心も救ってくれたのかなと思いました。

 また、妹は家族にも恋人にも相手のことを思って「自分がいなくなる未来」を伝えません。 もしかしたらこれも口にしてしまったら運命が決まってしまうというのがあったのかもしれません。 「Change your destiny」という歌が妹の象徴だとすると「次こそ運命を変えよう」っていう歌詞は、自分は死の運命から逃れられなかったけど、みんなは自分の運命変えられると信じてね!ってことかも。

 で、そんな妹が唯一自分の本心を明かしていたのが宛名のない手紙です。宛名はないですがこれは三池宛のものです。愛する人への手紙にだけは本心を書いてるんです。自分で渡せはしなくとも。
 家族にも本当のことを伝えなかった妹が愛する人宛には本心を明かしてたんです。 先ほど、由利は妹の恋人に対して複雑な感情を抱くのでは?と書きましたが、もうこの手紙の前ではお兄ちゃん完敗ですよ。妹に とって三池は特別だったのです。そんな人に出会えて妹はやっぱり「幸せ」だったのです。

 ずっと妹に応援してもらってた由利が、今度は妹のために動くことになります。妹が渡せなかった手紙を受取人に渡すのは、兄である由利です。このお兄ちゃん感たまりませんな!
 妹の本当の心が書かれた手紙(妹自身)を妹の愛する人へ手渡すお兄ちゃん。なんだか花嫁の父みたいでもあります。 ええ、シスコンが大好物です。
そして「お、おにいちゃあああんんん!」って泣きました。 

 その後、由利は妹の応援はなくとも自分の意志で自分の道を選びます。 自分で選ぶというのは自分の本当の心を明かすということ。妹が生前成し遂げられなかったことです。
それをするのがもうマジお兄ちゃん!!

戸惑いの惑星 気になったとこメモ②

超心理学について 
超心理学では超能力や未来予知とかを扱ってるみたいです。この世界ではこの学部がいろんな大学にどんどん開設されるくらい流行って、そしてなぜか現在は2つの大学にしか残ってないくらい廃れてるようです。この辺は現実世界とちょっと違います。 
由利は妹の応援もあってこの研究を続けてるのですが、逆に言えば他にはあんまり応援してくれる人がいないってことで、科学的に研究してるといっても世間からは結構オカルトに思われてるのかも。
そういえば妹の応援も、不思議なこと信じてるからがんばってって感じだったし、三池が研究を断ったときの由利の態度もしょうがないかって感じだった。 

じゃあ由利自身は超心理学についてどう思ってるのか。
超心理学と違って、スマホに使われる量子力学には予算がおりる」的なこと言ってました。量子力学って超心理学と似てます。どっちも、なんでそうなるか今の科学じゃ解明されてない。由利にとっては超心理学量子力学も学問的な真面目さ(?)は一緒なんじゃないかと。超心理学も「研究してけば何か生活に役立つものができるんじゃない?」ってことで学部が開設されてって「別に生活に役立ちそうにねぇな」ってなって廃れてったのかもね。とすると由利にとっての研究って、これで生活を豊かに~とかじゃなくて、純粋に謎を解き明かしたいっていう「探求心」の象徴なのかなと思いました。
探求心といえば長野くん。長野くんといえば探求心。つながってる……! 

あとね、量子力学っていうと「シュレディンガーの猫」ってちょっと前に流行ったよね。名前かっこいいものね。パラレルワールドものではよく見かけたよね。
箱の中の猫が生きてるか死んでるか、箱の中を見るまではどちらも存在するってやつね。ひろしを見るまではかっこいいろしもかわいいろしもどちらも存在するとかちょっと意味がわからないです一人ください。
でもこの意味わかんない理屈でないと説明つかない結果が出ちゃった実験が実際にあるんだよね。世界って不思議だね。やっぱり世界っていっぱいあるのかもね。(あくまで創作の世界でよく使われる解釈なので専門の人が見たらぷぷぷってなると思います……)

 ☆「あのドアはこの妙な空間から脱出する出口」
 「あのドアは出口」と省略してはいけないってのは、「ドアは出口」だけだとどこにつながるかわからないくらい、集合的無意識は無限の可能性を持ってるってことだと思います。
 スポーツ選手の中には試合前に「私は優勝しました」って自分に言い聞かせたりする人もいるそうです。これも抽象的に「優勝しました」だけだと誰が優勝するかわかんないからちゃんと「私」を入れないとだめだとか。イメージング大事。

 ☆長谷川の似顔絵 
三池の描く長谷川の似顔絵を見た由利「お前それじゃ……」と明るい声音で言いかける。 三池は「それ以上言うとこの絵は自由を失う」と答える。

 長谷川「前にも描いてもらった」「あれは僕じゃなかったのか」 
→由利妹の人格が長谷川の中に残ってる? 
→最後に残った由利妹の人格が消えていき、まっさらな長谷川になった? 
→人格喪失症を克服した? 
→由利妹が三池に最後のお別れを言ってるみたいで個人的グッとくるポイント 

似顔絵を見た長谷川「これが僕だよ」
 →似顔絵を見た由利の態度からマイナスなものではないはず 
→三池のいう「自由」とは? 
→長谷川の明るい未来を予知した似顔絵で長谷川の外見とは似ていない? 
予知も何もない、長谷川の外見そっくりの似顔絵(または白紙)でこれからの長谷川は長谷川自身がまたここからつくっていく?

 ☆名前について 
三池らんじろう→ミケランジェロ(芸術家)
 由利     →ユリ・ゲラー(超能力者) 
長谷川ゆきひこ→? 

最終的に三池は絵描きになることを決めます。由利は超心理学の研究を続けることにします。長谷川は自分の人格を取り戻そうとします。 
小説家を目指していた長谷川の名前については、作家からとってるのかと思ったのですがどうも誰でもないようで。
このお話の中で「3人が取り戻した(い)大切なもの」を考えると、やっぱり長谷川の名前は「誰でもない」→「自分がない」につながるのかなあと思いました。
長野の「長」、昌行の「ゆき」、快彦の「ひこ」が入ってるのも戸惑わせる作戦なのかなあ。関係ないかな。

 ☆世界の構造 
観客とトニセンのいる現実世界 
三池・由利・長谷川のいる世界 (どこか遠くの惑星? か、多次元宇宙・パラレルワールドの地球?) 
長谷川の小説世界 
宇宙の外側 

アニメ漫画で育ったおたく脳の私はナチュラルにパラレルワールドの話だと思って観てたのですが、よく考えたら遠くの星の宇宙人の話ってこともあるんですよね。 

☆宇宙の外側 
宇宙の外側には何もない。って言いますが、じゃああの「ジャーン!!」ってビビらせるドアのある空間は何なんだってことですよ。長谷川の小説世界から繋がってた謎空間。集合的無意識で繋がってるのか、あの空間こそが集合的無意識なのか。 
なんかね、何もないとこでも新しい宇宙ってボコボコできてるって説があるんですよ。何もない=0で表せますけど、実は「0=+1-1」なんだってさ。+1と-1が反応しあって、ごくごくたまーに何かが発生しちゃうんだとか。ただ持続するのが奇跡的とかですぐ消えちゃうんだったかな。 
そんな感じで「三池と由利の意識が反応しあって長谷川を召喚した」って考えるとなんかいいよねって思ったのでした。3人の絆。 
もしかしたら元に戻ったときにいた病室は、3人が創造した新しい宇宙(世界)って可能性もあるかもね。ないかもね。かもねかもねSoかもね。 

☆戸惑いとは 
話を追っていきながら、戸惑うってなんだろな~って考えてたんですけど、選択するってことなんだろうなと思いました。選択肢がいくつかあって迷ってる状態が戸惑ってる。いや当たり前なんですけど。おばかは考えないとわからないのだ。 
「ココロとは可能性を決定するすごいものだ」って言ってた昔の偉い人が言ってました。本当はもっと頭いい言い方だと思いますが、外国語わからんちんなので。
可能性を決定するってすごい力なんですよ。集合的無意識の力ってなんかよくわからんけどすごい!ってことをお話の中でも何度か提示されてたと思うんですけど、集合的無意識=無意識=ココロにつながってくるとすると、ココロってすごい力を持ってるってことですよ。運命も変えられるほどすごい力を持ってるってことですよ。気づいてないかもしれないけど俺もあなたも私もみんなそのすごい力を持ってるってことですよ。
戸惑いの惑星って人間賛歌なのだなあと思ったのでした。

戸惑いの惑星 気になったとこメモ①

☆3人のトークショー

ここで登場する3人は誰?

・井ノ原が「坂本くん」「長野くん」と呼んでいる

・「坂本くん」「長野くん」呼びに坂本、長野は応じている

・原宿にパルコ、浦安にTDLがある世界 →現実世界の坂本、長野、井ノ原?

 

・自己紹介なしでぬるっと始まる

・坂本、長野は誰の名前も呼ばない

・黒子が3人の前を横切ったりぶつかったり、そこに人がいないかのように動く  (3人が現実世界の人じゃないから?)

→戸惑いの惑星の三池、由利、長谷川(自分を井ノ原と思い込んでる長谷川)?

 

坂本「手紙で痛い目見てる」 長野「手紙にいい思い出ない」

→手紙のエピソードは後に三池と由利が経験すること

 坂本、長野が別世界の自分の記憶と時間も空間も超えてシンクロしてる?

 

ここで登場する3人は現実世界の「坂本・長野・井ノ原」から戸惑いの惑星の世界の「三池・由利・長谷川」へ移行している途中の曖昧な存在?

 

☆クラブ33について

なんでそんな映像化がややこしくなりそうな名前を出すんだ!と思ったのでちょっと考えてみるよ。

・クラブ33はTDLにある会員制レストラン。コネがないと入れない。TDL内で唯一お酒が飲める場所。夢の中にある異質な空間。

・トイレの描写やみきさんがいっぱい出てくるとかは夢の中の話なので、この辺は33である必要はない

・みきさんを他の着ぐるみとかに置き換えても同じでは?

・みきさんは誰が何と言おうと一人、というのを知ってる人が多いからやっぱりこの方がイメージしやすい

・クラブ33という現実世界にある名前を使った方が、その後に似た空間が出てきたときにリアルと舞台がまざって戸惑う (他にも現実の地名やお茶の銘柄が出てくることからも意図的に固有名詞を出して現実世界と舞台との境界を曖昧にしてる?)

・33とトライアングルの3もかけられる

 

☆スタジオ33

何者かのメールでスタジオ33に呼び出された三池、由利、長谷川。

メールの差出人は人格喪失症になる前の長谷川?

または未来の長谷川の自分を取り戻したい気持ちが3人を引き合わせようと時空を超えてメールになった?

 

☆年齢について

長谷川が高校生の頃持ち込みを知り、その後持ち込みを開始してから10年後。 三池・由利・長谷川の年齢は30歳前後か。

不惑(40歳)になっても戸惑うね~って話では?

→夢を諦めるか続けるかって話をやりやすいのは30歳前後?

→わかりやすい戸惑いを見せて、同じような感じで40歳も戸惑ってるよってことかな。

 

→30歳前後は第2思春期

第2思春期って女性特有のものと思われがちですが、男性もあるみたいです。環境が変化したり体も変化したりで心も戸惑うそんな時期。

ところで、思春期って集合的無意識にアクセスしやすいそうです。物が勝手に動いたりするポルターガイスト。あれも思春期で感受性の強い女の子の周りで起こることが多いとかなんとか。無意識の力を使って不思議なことが発現しやすい年代ってことですね。

意識に他人を閉じ込める系のお話だと思春期+強い想いが必要だったりします。3人の中で自分から恋い焦がれている強い想いを持ってるのは長谷川でした。だから長谷川の小説の中に閉じ込められたっていうのもあるかも?

 

☆楽器演奏

主旋律がガタッと落っこちたときがありまして。そしたら他の2人もガタガタッと落ちちゃったんですね。それ見たときに、お互いがお互いを支えあってる、まさにトライアングルな3人なのだな!と妙に感心してしまいました。

あと単純に楽器構えてる男性ってかっこいいんじゃ!絵になるんじゃ!

 

ここからはこじつけ。

無意識にアクセスする神が降りる状態が起こり得るものとして、「小説を書く」「車を運転する」「バスケ」などが出てきました。楽器演奏でも同じことが起こるみたいです。神が降りる状態に「ジャックイン」って名前がついてたりします。なので無意識とかのお話ともまったく無関係ではないのかな、と。

戸惑いの惑星 感想

コンサートやトークショウ、ミュージカルとも違う、まだ誰も出会ったことのない音楽とお芝居が融合したPlay with music「戸惑いの惑星」。ということで普段ネタバレ気にしない派の私もネタバレを避けに避けるという初めての選択をして、観る前からわーわーしてました。

あとから思えば初日前にお目見えした額縁持ってるビジュアルはネタバレというか伏線だったんですけど、トニセンのかっこよさの前ではそんな頭働かなかったぜ。

逆に半裸おじさんのメインビジュアルの方を見て「もしかして……脱ぐ……⁉」ってちょっとだけ思ったりもしました。うん、ちょっとだけ。

 

で、本編。

トニセンの3人が登場して前説からのトークショウって感じでぬるっと進んでいきます。 本当に本人役なんだ!とか、本当にトークショウ成分あるんだ!とか事前情報封鎖してた反動で、ここで既にアドレナリンどばー。 絵面としては椅子に座って話してるだけなんですけど、やっぱり場の空気をつくる力がすごいですね!しょっぱなから惹きこまれてしまいました。

 

歌は舞台の歌い方でアレンジも変えてたりなのでCDとはまた違った印象でした。「トニセン」がトニセンの歌を歌ってるところを生で見たことがないので、本家を見てから見たかったな~という思いもちょっとありました。

これは歌だけじゃなくて全般的にも。もっとこの3人について詳しかったらまた別のいろんな思いが湧いてきたんだろうな~って部分が随所にありました。この人たちが現れてから数十年も経ってるのに、同じ時代をぼけぼけ生きてきたことが大変悔やまれます。

まあでも何も知らなくてもかっこよすぎるというところは何も変わらないんですけど。特にちぎれた翼は声の重なりがすごい!すごい!(語彙力)

 

実はですね、観劇し終わった直後、けっこう自分の気持ちがあっさりしてたんです。もちろん、かっこいい!かっこいい!トニセン最高!みたいな興奮はものすごくあったんですけど。でも時間が経つにつれじわじわと余韻がやってきて、なんだこれはーって思ったんです。 多分「トニセン」を観に行ったのに実際出てきたのは「似てるけど違う人」だったからあっさりしちゃったのかなと。

でも、お話的に考察するとこがいっぱいあるから観劇後にずっと「戸惑いの惑星」のこと考えてるんですよ。その「似てるけど違う人」に「トニセン」を重ね合わせてたあれこれも思い出して考えてるんですよ。つまりずーっとトニセンのこと考えてるんですよ。それであとからじわじわきたのかなっと思います。

 

あとはテンション上がったとこを箇条書き。時系列バラバラ。 基本長野くんを目で追ってます。目が足りない。

・ひろしのおケツに乗っかったシャツの裾が歩いても座ってもずっと乗っかったままなのかわいい

・イノッチ生くるぶし ・さかもとくんだらっとしたシャツなのにその足長感意味がわかりません

・3人とも後ろの壁に映るシルエットからもかっこよさがあふれ出てる。特に横顔。

・イノッチ「ぅえぇー」みたいな驚き好き

・2月中旬に見たときはひろしもうお鼻ぐしゅぐしゅしてた。花粉症の季節…

・楽器演奏。がんばれーってなると好きになっちゃうって言ってるでしょ!

・柱を使って遠心力でぐるんって回る振り好き

・紫ジャケット眼鏡長野先生すき!

・あんなに濃い紫ジャケットをさわやかに着こなせる人がいるなんて!

・坂本先生も眼鏡!!

・小学生坂長の悪ガキ感

・ガウン彦素晴らしいからコンの楽屋でもガウン着よう

・小説読み始めと読み終わりの坂長ダンスがミュージカルっぽい、フォークダンスっぽくてかわいい

・マダムひろしの美人度

・マダムひろしのコート越しのおケツが硬そうでGood!

・編集者ひろしの口調もどことなくオネエっぽい。漏れ出るBBA感。

・ヤンキーマサのマサ度がすごい

・イノッチ教授は最初全然別の出演者が出てきたかと思うほど声が別人

・「人格喪失症」が「人格そうし症」になっちゃうろしちゃん

・ひろしの口から「うぃきぺでぃあ」

・Sing!うんうんって首振ってリズム取る夕ドロきゃわわ

・ビビリさかもとくんに肝っ玉ひろしの組み合わせ良い

・イノッチ降臨の降臨っぷりが神々しい

・ちぎれた翼でからまるトニセン

・イノッチの無垢さ!やさしく見守る坂長!!

Dahliaを見てたらなぜかすごくホッとした。もう戸惑わなくていいって思ったからかな。